表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着するため、目立ちやすい点が一番のデメリットです。特に金属製の装置では、口を開けるたびに矯正していることが周囲にわかりやすくなります。この矯正方法を選ぶ場合、以下の注意点があります。
歯列矯正のデメリット6つ。リスクや後悔しないための注意点・対処法を解説
美しい歯並びを手に入れたいと思う一方、歯列矯正の痛みや虫歯リスク、治療期間や費用について不安を感じていませんか。一般的に1年半から3年と長く、高額になりがちな治療だからこそ、事前にデメリットを把握しておくことが大切です。
この記事では、歯列矯正に伴う主な6つのデメリットを詳しく説明します。また、治療方法ごとの注意点や、後悔しないための具体的な対処法についても詳しく解説します。
歯列矯正のデメリット6つ

治療中に痛み・違和感が生じる
歯列矯正の治療中には、歯が動く過程で痛みや違和感が生じることがあります。これは、歯に持続的な力が加わることで起こる生理的な反応です。
特に、矯正装置をつけ始めた直後や、装置を調整した後の数日間は、歯が浮いたような感覚や、食べ物を噛む際の痛みを感じやすくなります。この痛みは、通常数日から1週間程度で落ち着くことが多いでしょう。
歯列矯正で痛いと感じる原因や対処法については下記のボタンをクリックしてご覧ください。
治療中に虫歯・歯周病になりやすい
歯列矯正中は、矯正装置が歯の表面にあるため、普段より歯磨きが難しく、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。これは、装置の周りや歯と歯の間、ワイヤーの下などに食べかすが残りやすく、そこがプラークという細菌の塊になりやすいことが理由です。
特にブラケットの周りや装置と歯の境目は、意識して丁寧に磨く必要があります。
歯根吸収・歯肉退縮のリスクがある
歯列矯正では、歯を動かす治療の特性上、まれに「歯根吸収(しこんきゅうしゅう)」や「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」といったリスクが生じる可能性があります。
歯根吸収とは、歯の根の先端部分がごくわずかに短くなる現象で、歯が移動する過程で起こり得ます。軽い場合は歯の寿命にほとんど影響しませんが、進行すると注意が必要です。
一方、歯肉退縮は、歯茎が下がって歯の根元が露出しやすくなる現象です。歯の移動量が大きかったり、元々歯茎が薄い方に起こりやすい傾向があります。これにより、見た目の問題や、歯がしみる知覚過敏を引き起こす場合があります。
これらのリスクは、治療前の精密検査で予測できることもあり、治療中も定期的なレントゲン検査などで状態を把握し、早期に対応していくことが重要です。
後戻りの可能性がある
歯列矯正で整えた歯並びは、治療が終わったからといってすぐに安定するわけではありません。
治療後には「保定(ほてい)」期間を設け、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐための保定装置(リテーナー)を使用しなければ、せっかくきれいになった歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。
歯は、周囲の骨や歯茎、唇や舌の圧力など、さまざまな影響を受けて常に少しずつ動いています。矯正治療で動かした歯が、新しい位置にしっかりと安定するには時間がかかるものです。
そのため、治療終了後も歯科医師の指示に従い、保定装置を決められた期間、しっかりと装着することが非常に重要です。保定期間を怠ると後戻りが起こり、場合によっては再治療が必要になるケースもあるため、注意が必要です。
治療期間が長い
歯列矯正は、歯を生物学的に動かす治療であるため、一般的に治療期間が長く、数年間に及ぶことが多い治療です。
治療期間は個人差や症例の難易度によって異なりますが、目安として1年半から3年程度かかる場合が多く、複雑な症例ではさらに長くかかることもあります。
これは、歯や周囲の組織への負担を避けるため、歯をゆっくりと時間をかけて移動させる必要があるからです。
治療費用が高い
歯列矯正の治療費用は、ほとんどのケースで健康保険が適用されない自由診療となるため、高額になる傾向があります。
健康保険が適用されるのは、顎の外科手術を伴う一部の症例や、先天性の疾患がある場合に限られます。一般的な矯正治療の費用は、以下の要素によって大きく異なります。
- 治療方法(ワイヤー矯正、マウスピース矯正など)
- 症例の難易度
- 使用する装置の種類
- 治療を受ける歯科医院
費用の内訳は、精密検査費用、装置費用、毎月の調整費用、保定装置費用などが含まれるのが一般的です。
一括での支払いが難しい場合は、分割払いやデンタルローンなどの支払い方法を提供している歯科医院もあります。また、医療費控除の対象となる場合があるため、税金面での負担を軽減できる可能性も考慮しておきましょう。
歯列矯正の種類別の
デメリット
表側矯正

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装置による口内トラブル
ブラケットやワイヤーが唇や頬の内側に触れることで、口内炎や擦り傷ができる可能性があります。これは装置が粘膜を刺激するために起こり、慣れるまでは痛みや不快感を感じやすいでしょう。
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口腔ケアの難しさ
装置の周囲やワイヤーの下には食べかすが挟まりやすく、通常の歯磨きだけでは汚れを十分に除去しにくい点が挙げられます。
プラーク(歯垢)が残りやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。矯正専用の歯ブラシや歯間ブラシを併用するなど、より丁寧な口腔ケアが不可欠です。 -
食事制限
硬いものや粘着性の高い食べ物は、装置に絡まったり、破損の原因となったりする可能性があります。そのため、食事内容に配慮が必要になる場合があります。
裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側に装置を装着するため矯正していることが目立たないという大きな利点がある一方で、以下のようなデメリットが考えられます。

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治療費が高額になる傾向
歯の裏側は複雑な形状をしているため、装置の設計や装着には高い専門技術と経験が必要です。そのため、一般的な表側矯正と比較して治療費が高くなる可能性があります。
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発音への影響と滑舌の悪化
装置が舌の動きを妨げるため、治療開始直後は発音がしにくくなったり、一時的に滑舌が悪くなったりすることがあります。特にサ行やタ行の発音で影響を感じやすいですが、ほとんどの場合、慣れるにしたがって改善されます。
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口内炎や不快感
舌が装置に触れる機会が増えるため、口内炎ができやすくなるケースがあります。また、装置の厚みにより、最初は違和感を覚えやすいかもしれません。
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口腔ケアの難しさ
装置が歯の裏側にあるため、歯ブラシの毛先が届きにくく、表側矯正と同様にプラークが残りやすい傾向があります。徹底した清掃には、専用の歯ブラシや工夫が必要となります。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを使用するマウスピース矯正は、目立たず取り外しも可能というメリットがある一方で、患者様自身の自己管理能力が治療の成否を大きく左右する点がデメリットとして挙げられます。具体的には、以下の点が注意すべき事項です。

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厳格な装着時間の遵守
歯を計画通りに動かすには、歯科医師が指示した装着時間を毎日守る必要があります。一般的に、食事や歯磨きの時間以外は、1日に20時間以上マウスピースを装着し続けることが推奨されています。
この装着時間を守れなければ、治療期間が延長したり、計画通りに歯が動かず再調整が必要になったりする可能性があります。 -
紛失・破損のリスク
マウスピースは取り外しが可能なため、外出先などで紛失したり、誤って破損させてしまったりするリスクがあります。予備のマウスピースがない場合、治療が一時的に中断し、治療計画に遅れが生じることも考えられます。
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適応症例の限界
マウスピース矯正は、すべての歯並びの乱れに対応できるわけではありません。
抜歯を伴う重度の不正咬合や、大幅な歯の移動が必要な複雑な症例では、マウスピース矯正だけでは治療が難しい場合があります。症例によっては、ワイヤー矯正との併用や、別の矯正方法を提案される可能性もあります。
歯列矯正のデメリットへの
対処法
毎日のセルフケアを徹底する
毎日のセルフケアを徹底すると、歯列矯正中の虫歯や歯周病を防ぎ、口腔内の健康を保てます。
矯正装置を装着すると、食べかすが挟まりやすく、歯ブラシが届きにくい場所も増えるため、普段よりも丁寧な歯磨きが必要です。お口の中を清潔に保つために、以下のセルフケア用品を活用しましょう。

矯正装置専用の歯ブラシ
ブラケットやワイヤーの周りの汚れ、装置と歯の境目を効率的に除去します。タフトブラシやワンタフトブラシと呼ばれることもあり、毛束が小さく密集しているため、細部の清掃に適しています。
歯間ブラシ
歯と歯の間、装置と歯の隙間の食べかすやプラーク(歯垢)を取り除きます。サイズが複数あるため、歯科医院で自分に合ったものを選んでもらうと良いでしょう。
デンタルフロス
歯と歯の間の狭い部分や、歯茎の境目にたまったプラークを除去するのに効果的です。矯正装置を装着している場合は、フロスを通すための補助具(フロススレッダー)を使うと便利です。
洗口液やフッ素配合歯磨き粉
毎日の歯磨きに加えて使用することで、細菌の繁殖を抑え、歯質の強化による虫歯予防効果を高めることができます。
毎日の丁寧なケアを習慣にすると、治療中のトラブルを最小限に抑え、健康的できれいな歯並びを目指せるでしょう。
定期的にメンテナンスを受ける
定期的にメンテナンスを受けると、歯列矯正治療が計画通りに進んでいるかを確認し、問題の早期発見・早期対応が可能になります。歯科医院で行う定期的なメンテナンスは、治療の成功に不可欠な要素です。歯科医院でのメンテナンスでは、主に以下の項目が行われます。

矯正装置の調整
歯の動きに合わせて装置を調整し、治療計画に沿って歯が適切に移動しているかを確認します。歯に無理な負担がかかっていないか、痛みや違和感がないかなども確認します。
口腔内のチェック
虫歯や歯周病の有無、歯茎の状態、噛み合わせの変化などを専門家が細かくチェックします。早期に問題を発見することで、適切な対処につなげることが可能です。
プロフェッショナルクリーニング
患者様自身では除去しにくい、装置の周りや歯と歯の間の頑固なプラーク(歯垢)や歯石を専門器具で丁寧に除去します。これにより、虫歯や歯周病のリスクを低減できるでしょう。
ブラッシング指導
患者様一人ひとりの口腔内の状態や矯正装置の種類に合わせた効果的なブラッシング方法、フロスや歯間ブラシの使い方などを指導します。セルフケアの質を高めるアドバイスを得られます。
定期的なメンテナンスは、治療効果を最大限に引き出すとともに、お口全体の健康を維持し、歯列矯正の成功へと導く大切なプロセスです。
長期的な目線で取り組む
長期的な目線で歯列矯正治療に取り組むことは、治療を成功させ、その後の安定した歯並びを維持するために欠かせない考え方です。
歯列矯正は、歯を動かす「動的治療期間」と、歯が元の位置に戻るのを防ぐ「保定期間」を含む、長期にわたる治療プロセスです。理想的な歯並びを維持するために、以下の点に留意しましょう。

保定装置(リテーナー)の着用
矯正装置が外れた後も、歯が移動する力を安定させるために、歯科医師の指示に従い保定装置を決められた期間、毎日装着することが極めて重要です。この期間を怠ると、歯並びが後戻りしてしまう可能性があります。
モチベーションの維持
長い治療期間中には、装置の不快感や通院の負担などからモチベーションが低下することもあります。しかし、長期的な視点で最終的な目標(美しい歯並びと健康な口腔環境)を意識し続けることで、治療への意欲を保ちやすくなるでしょう。
焦らず、歯科医師と密に連携を取りながら、治療の全体像を理解し、一歩ずつ着実に進めることが、理想の歯並びを手に入れる鍵となります。
信頼できる歯科医院を選ぶ
信頼できる歯科医院を選ぶことは、歯列矯正治療を安心して受け、納得できる結果を得るための最も重要なステップの一つです。
適切な歯科医院を選ぶことで、治療中の不安が軽減され、疑問や悩みが生じた際も気軽に相談できる環境が整います。歯科医院を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。

矯正治療の実績と専門性
矯正治療は専門性の高い分野です。治療経験が豊富で、矯正治療に関する専門知識や技術を持つ歯科医師が在籍しているかを確認しましょう。日本矯正歯科学会の認定医や専門医であるかも目安の一つとなります。
丁寧な説明と情報提供
治療計画、具体的な費用、治療期間、起こり得るリスクや対処法について、患者さんが理解できるまで分かりやすく丁寧に説明してくれるか、質問に対して真摯に答えてくれるかが重要です。インフォームドコンセント(十分な説明と同意)が徹底されているか確認しましょう。
コミュニケーションのしやすさ
歯科医師やスタッフとの相性も大切です。治療は長期間に及ぶため、安心して相談できる雰囲気であるか、疑問や不安を気軽に伝えられる関係性を築けるかを確認しましょう。
複数の歯科医院でカウンセリングを受け、比較検討することも有効な方法です。ご自身が納得し、安心して治療を任せられる歯科医院を見つけることが、歯列矯正を成功させるための第一歩といえます。
歯列矯正のメリット6つ

歯並びが改善する
歯列矯正によって歯並びが整うことで、でこぼこした歯、隙間のある歯、出っ歯、受け口といった歯の位置の不正が改善されます。見た目がきれいになることで、他人の視線を気にせず、自信を持って笑顔を見せられるようになるため、精神的な満足感につながります。
整った歯並びは顔全体の印象を明るく変え、口元を気にせず話したり笑ったりできるようになるため、コミュニケーションにも良い影響を与えるでしょう。このように、心理的な負担が減ることで、日々の生活がより充実したものになります。
虫歯・歯周病の予防につながる
歯並びが乱れていると、歯ブラシの毛先が届きにくい箇所が多くなり、磨き残しが発生しやすくなります。この磨き残しが原因でプラーク(歯垢)が溜まり、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。歯列矯正によって歯並びが整うと、以下の点で口腔内を清潔に保ちやすくなります。
- 歯の一本一本に歯ブラシが届きやすくなる
- 歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目まで磨きやすくなる
- 食べかすやプラークが除去しやすくなる
その結果、毎日の歯磨きが効率的になり、虫歯や歯周病の予防につながります。
噛み合わせ・咀嚼機能が向上する
不適切な噛み合わせは、食べ物を十分に噛み砕けない原因となり、消化器官に負担をかける可能性があります。食べ物が十分に咀嚼されないまま胃に送られると、消化吸収効率が悪くなるためです。
歯列矯正によって噛み合わせが改善されると、食べ物を均等かつ効率よく噛めるようになります。これにより期待できるメリットは以下のとおりです。
- 消化吸収が促進され、胃腸への負担が軽減される
- 栄養をしっかりと摂取できるようになり、全身の健康状態にも良い影響が期待できる
- 左右の歯でバランス良く噛めることで、顎の筋肉への負担も減る
発音がしやすくなる
歯並びが乱れていると、特定の音を発する際に舌や唇の動きが妨げられ、発音に影響を与えることがあります。特に、日本語のサ行・タ行・ラ行といった、歯と舌の位置関係が重要になる音は、歯並びが悪いと不明瞭になりがちです。
歯列矯正で歯並びが整うと、舌や唇が正しい位置に収まりやすくなり、これらの音が正確に発音できるようになります。これにより、会話時のストレスが減り、自信を持って話せるようになるでしょう。
顎関節症や歯ぎしりの改善が期待できる
悪い噛み合わせは、顎の関節に不必要な負担をかけ、顎関節症の原因となることがあります。左右の噛み合わせのバランスが崩れていると、片側の関節に過度な力が集中するためです。顎関節症の主な症状には、口が開けにくい、顎がカクカク鳴る、顎の痛みなどが挙げられます。
また、噛み合わせのバランスが悪いと、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりを引き起こすこともあります。歯列矯正によって噛み合わせが正常な状態に整えられると、以下の効果が期待できます。
- 顎関節への負担が軽減される
- 顎関節症の症状改善につながる
- 歯ぎしりや食いしばりの軽減が期待される
歯の寿命を延ばせる
歯並びが悪い状態だと、一部の歯に過度な力が集中したり、清掃が不十分になりやすかったりするため、歯そのものへのダメージや虫歯・歯周病のリスクが高まります。
これは将来的に、歯を失う可能性を高めてしまうかもしれません。歯列矯正で適切な歯並びと噛み合わせにすることで、歯にかかる力が均等に分散され、歯への負担が減ります。
さらに、口腔内を清潔に保ちやすくなるため、歯のトラブルを未然に防ぎやすくなります。結果として、ご自身の歯で長く食事を楽しめるようになるでしょう。
歯列矯正のデメリットが
気になる方は、
堺市堺区の
C&C堺東デンタルクリニック
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当クリニックでは、患者様一人ひとりの声に真摯に耳を傾け、矯正治療に精通した歯科医師が、それぞれの疑問や悩みを丁寧に紐解きます。
一人ひとりの歯並びやライフスタイルに合わせた適切な治療計画を立てるため、メリットだけでなくデメリットやその対処法も詳細に説明します。デジタル技術を駆使した精密な診断や、痛みを抑えるための工夫を取り入れ、患者様の負担を減らす治療を心がけています。
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