050-1792-6907

根管治療

根管治療が必要な症状と
治療内容

根管治療が必要な症状と治療内容

根管治療が必要な症状について

根管治療(歯の神経・根っこの治療)が必要となるのは、虫歯や外傷によって歯の内部にある「歯髄(神経や血管)」が細菌に感染したとき、または過去に治療した根の先に膿が溜まったときです。

何もしていなくてもズキズキ激しく痛む

夜も眠れないほどの脈打つような強い痛みは、虫歯が神経に達して急激な炎症(急性歯髄炎)を起こしている証拠です。

冷たいものだけではなく「熱いもの」でもしみる

初期の虫歯は冷たいものがしみますが、温かい飲み物や食事でズキズキ痛むようになると、神経の炎症がかなり深刻化しています。

噛んだり・歯をコツコツたたくと響くように痛む

炎症が神経だけでなく、歯を支える根っこの先の骨の周囲(根尖性歯周炎)まで広がっています。食べ物を噛むときに不快感や痛みが生じます。

歯ぐきに「ニキビのようなおでき」ができ、膿が出る

これはフィステル(瘻孔)と呼ばれる膿の出口です。神経が死んだ後、根の先に溜まった膿が骨を溶かして歯茎の表面に出てきています。

歯が黒ずんで(変色して)きた

過去に外傷でぶつけた既往がある、もしくは「激しい痛みが自然に消えた」という場合、治ったのではなく神経が完全に死滅(歯髄壊死)しています。死んだ神経が腐敗して変色し、歯が灰色や濁った黄色に変わっていきます。

階段を降りる時もしくは走ると響く

炎症が歯を支える根っこの先の骨の周囲(根尖性歯周炎)まで広がり、さらに上顎の奥歯の根の先には副鼻腔と呼ばれる空洞があり、炎症が副鼻腔まで広がっています。炎症がかなり広範囲に広がり深刻化しています。

根管治療の具体的な治療法について

根管治療(こんかんちりょう)とは、「歯の根の中(神経が入っている部屋)を徹底的に掃除して無菌化し、歯を抜かずに残す治療」です。

神経がない歯でも痛みを感じる理由

歯の神経(歯髄)を抜いても痛みを感じる理由は、歯の周りにある「歯根膜(しこんまく)」や「顎の骨」、「歯茎」の神経が生きているためです。

根管治療の流れ

  1. 麻酔・虫歯の除去

    痛みを抑えるための局所麻酔をかけ、まず、装着されている被せ物があれば除去します。その後、虫歯に侵された歯質を削ります。

    麻酔・虫歯の除去
  2. 神経・感染組織の除去

    「ファイル」と呼ばれる、まち針のような細い専用器具を使い、汚染された神経、血管、細菌の塊を物理的に掻き出します。

    神経・感染組織の除去
  3. 根管内の消毒・洗浄

    器具が届かない微細な枝分かれ部分まで無菌化するため、「次亜塩素酸ナトリウム」などの強力な薬剤を満たし、超音波で振動させながら徹底的に化学洗浄します。炎症が強い場合は、中に殺菌薬を入れ、仮の蓋をして数日置く処置を繰り返します。

    根管内の消毒・洗浄
  4. 根管充填

    根っこの中がある程度無菌化でき、痛みや腫れが治まったのを確認後、再び細菌が侵入しないよう、「ガッタパーチャ」という植物由来のゴムのような薬剤を隙間なく詰め込んで完全に密閉します。

    ここまでが根管治療の一連になります。その後、土台の作製や被せ物の装着し、噛み合わせの調整をしてすべての治療が完了します。

    根管充填

当院の根管治療の特徴・強み

当院の根管治療では、「他院で抜歯と言われた歯でも極力残す」「徹底した無菌化で再発を防ぐ」ことを最優先に掲げています。肉眼での勘に頼る従来の治療とは異なり、科学的根拠と最新設備に基づいた「精密根管治療」を行っている点が最大の強みです。

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)による「見える化」

肉眼の最大20倍まで視野を拡大できるマイクロスコープを導入しています。肉眼やルーペでは見えない直径1mm以下の微細な暗い根管、複雑な枝分かれ、隠れたヒビまで正確に捉え、感染組織を確実に除去します。

マイクロスコープによる見える化

ラバーダム防湿による「徹底した無菌に近い環境」

治療中に唾液が1滴でも根管内に入ると、その中の無数の細菌によって再感染のリスクが跳ね上がります。当院では、治療する歯だけをゴム製シートで隔離する「ラバーダム」を使用し、唾液の侵入をシャットアウトします。

ラバーダム防湿による徹底した無菌環境

高性能な「MTAセメント(バイオセラミック)」による完全閉鎖

お掃除が終わった根管内は、隙間なく埋める必要があります。当院では、殺菌性が非常に高く、水分があっても固まり、組織の再生を促す高性能なMTAセメントを使用します。これにより、将来的な細菌の再繁殖を最小限に抑えます。

MTAセメントによる完全閉鎖

マイクロスコープと
ラバーダムについて

マイクロスコープとラバーダムについて

マイクロスコープ使用のメリット

再発率を劇的に下げられる(精密な治療)

根管(歯の根の管)は直径1mm以下と極めて細く、複雑に枝分かれしています。マイクロスコープで奥まで鮮明に見ることで、根の先端に溜まった感染組織や汚れの取り残しをゼロに近づけ、将来の再発や再治療のリスクを大幅に減らせます。

抜歯を回避し、歯を残せる可能性が高まる

肉眼では見つけられない「隠れた根管」や、肉眼だと抜歯と診断されがちな「微細なひび割れ(破折)」を正確に発見できます。原因を特定してピンポイントで修復できるため、他院で「抜歯しかない」と言われた歯を残せるケースが増えます。

健康な歯を削る量を最小限に抑えられる

「見えないから広めに削る」という勘に頼った治療が必要なくなります。虫歯に侵された悪い部分だけを正確に狙って削れるため、健康な歯の寿命を縮めずに守ることができます。

治療中の映像を自分の目で確認できる

マイクロスコープにはカメラが内蔵されているため、実際に治療しているお口の中の映像を録画できます。術前・術後の状態をモニターで一緒に見ながら説明を受けられるため、納得感と安心感を持って治療を進められます。

ラバーダムについて

ラバーダム(ラバーダム防湿)とは、歯科治療を行う際、治療する歯だけを露出させ、それ以外の部分をゴム製のシートで覆い隠す処置のことです。

ラバーダムの重要性

唾液(細菌)の侵入を100%シャットアウトする

お口の中の唾液には、数億から数千億匹もの細菌が潜んでいます。ラバーダムで歯を孤立させることで、治療中の根管内に唾液(細菌)が入り込まない無菌に近い環境を作り出し、治療後の再発リスクを激減させます。

強力な洗浄薬液からお口の粘膜を守る

根管治療では、細菌を死滅させるために「次亜塩素酸ナトリウム」という非常に強力な殺菌薬液を使用します。ラバーダムが防波堤となるため、薬液が舌や歯茎に触れて化学火傷を起こすリスクを防ぎます。

器具の誤飲・誤嚥(ごえん)を防ぐ

治療では「ファイル」と呼ばれる、まち針のような極細の器具を多数使用します。万が一、手元から滑り落ちてもゴムシートが受け止めるため、患者様が誤って喉に飲み込んでしまう事故を完全に防ぎます。

術野が乾燥し、接着剤や詰め物の質が上がる

お口の水分(呼気や湿気)を遮断できるため、プラスチック(コンポジットレジン)や被せ物の接着剤が水分に邪魔されず、歯に強力に密着します。結果として、詰め物が外れたり隙間から二次虫歯になったりするのを防ぎます。

よくある質問

根管治療後に被せ物をする必要があるのはなぜですか?
根管治療後に被せ物が必要な理由は主に4つあります。
  • 歯が割れる(破折)のを防ぐため
    治療のために内部を大きく削って空洞にしているため、強度が劇的に低下しています。被せ物で周りからガッチリと囲んで補強しなければ、噛む力に耐えられずパカンと割れてしまい、最悪の場合は抜歯になってしまいます。
  • 細菌の再感染(再発)をシャットアウトするため
    精密な被せ物で土台ごと完全に「密閉」することで、治療した部分への細菌の再付着と再発を防ぎます。
  • 「噛む機能」を正常に戻すため
    正しい噛み合わせの高さを構築し、硬いものでもしっかりと力を入れて噛める状態を回復させます。
  • 見た目の美しさ(審美性)を保つため
    神経のない歯は、時間が経つと徐々に黒ずんでいきます。天然の歯の色に合わせた被せ物を装着することで、周囲に気づかれない自然な美しさを保つことができます。
根管治療後もしばらく痛みが続くのですが、正常ですか?
根管治療のあと、数日~1週間程度、噛んだときや触ったときに痛みが続くのは「正常な反応(よくあること)」です。
治療によって根っこの先にある組織(歯根膜や骨)が一時的に強い刺激を受け、傷口が炎症(打撲傷のような状態)を起こしているためです。擦り傷を消毒するとしみるのと同様です。基本的には時間の経過とともに自然と治まっていきます。
一度根管治療をした歯が再び痛み出しました。再治療は可能ですか?
一度根管治療をした歯であっても、再治療(再根管治療)は可能です。
ただし、初めて行う根管治療に比べて難易度が高くなり、成功率は約50~70%程度に低下する傾向があります。また、歯の状態によっては再治療が不可能で、抜歯が必要になるケースもあります。
根管治療中は食事に制限がありますか?
根管治療中の食事について、食べてはいけないもの(禁止事項)はありませんが、硬いもの(お煎餅、ナッツ類、フランスパン、お肉の塊など)は避け、なるべく反対側の歯で噛むようにしてください。
治療中の歯は非常に脆く、仮の蓋をしているだけの不安定な状態のため、食事の仕方を誤ると歯が割れたり治療がやり直しになったりするリスクがあります。