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予防歯科

当院の予防歯科への考え方

当院の予防歯科への考え方

予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから「治す」のではなく、お口のトラブルを未然に防ぎ、健康な状態を長く維持するための歯科診療です。

生涯にわたりご自身の歯でおいしく食事を楽しむためには、痛みが出てから通院するのではなく、「痛くならないために通う」という意識が重要になります。

担当制について

当院では歯科医師および歯科衛生士を担当制にしております。毎回同じスタッフが診療することで、以下のようなメリットがあります。

  1. お口の微細な変化を見逃さない

    毎回同じ担当者がお口の状態を確認することで、微細な変化を早期に発見し、適切な対処が可能です。

  2. 悩みを相談しやすい

    「いつもの担当者」がいることで、気になることや不安なことを気軽に相談していただけます。

  3. 一貫性のあるセルフケア指導

    過去の指導内容を踏まえた継続的なアドバイスが可能であり、毎回指導が変わるといった混乱もありません。

予防歯科をおすすめする方

予防歯科は「自分の歯を一生残したい」と願うすべての方におすすめですが、特に以下の方に積極的にご利用いただきたいと考えています。

  • 虫歯や歯周病になりやすい方
  • 「歯医者は怖い、痛い」という苦手意識がある方
  • 将来の医療費を抑えたい方
  • お口の健康を全身の健康につなげたい方
  • 妊娠中・妊娠を予定している方
  • お子様に虫歯に悩まされない健康な習慣をプレゼントしたい親御様

虫歯の原因と予防の基礎知識

虫歯の原因と予防の基礎知識
虫歯予防
虫歯は正しい対策を行うことで、高い確率で予防が可能です。推奨する虫歯予防は、糖質や糖に変化する飲食品の頻繁な摂取を避けること、そして就寝1時間前の飲食を控えることです。
さらに、唾液の分泌量が減少している方には、食後30分以内のキシリトールガムの摂取をおすすめしています。
歯石
歯石(しせき)とは、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)が、唾液に含まれるカルシウムやリンなどの成分と結びついて、石のように硬く石灰化したものです。
歯磨きでは絶対に落ちません。歯垢は、放置するとわずか2日(約48時間)ほどで石灰化が始まり、約2週間で完全な歯石になると言われています。
歯石そのものが毒を出すわけではありませんが、表面がザラザラしているため、その上にさらに新しい細菌(歯垢)が付きやすくなり、歯周病の進行や口臭の原因となります。
バイオフィルム
バイオフィルムとは、複数の細菌が集まり、自分たちが作った「ヌメリ(粘性多糖体)」に包まれた状態のことです。
身近な例では、キッチンの排水口のヌメリや、お風呂場のタイルのヌメリと同じ構造です。強力な粘着力とバリア機能を持ち、抗菌薬が浸透しにくいため、虫歯や歯周病の温床となります。

クリーニング・PMTCに
ついて

クリーニング・PMTCについて

クリーニングの内容

歯周病検査でお口の状態を詳しくチェックした後、染色液を使って歯垢(プラーク)の付着状態を確認します。患者様それぞれのブラッシングの癖を一緒に見つけ出し、患者様お一人お一人に合った磨き方をアドバイスいたします。

その後、専用の器具を用いて歯石やバイオフィルムを徹底的に除去する「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」を行います(ご希望の方にはステイン除去も可能です)。最後に歯科医師が虫歯の有無を確認し、仕上げとして高濃度フッ素を塗布する充実のメニューです。

クリーニングのメリット

  • 日々のブラッシングでは除去しきれない歯石やバイオフィルムを除去し、歯周病の進行を未然に防ぎます。
  • 歯科医師による検診も並行して行うことで、ご自身では気づきにくい初期のトラブルを早期に発見できます。
  • ステイン(着色汚れ)を除去して表面を滑らかに磨き上げることで、歯本来の明るさを取り戻し、汚れや細菌の再付着を防ぎます。
  • お口の細菌を減らすことは、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎といった全身疾患のリスク低下にもつながります。
  • 定期メインテナンスに通う方は、痛みが出てから受診する方に比べて歯の生存率が高く、生涯にかかる歯科治療費を大幅に抑えられるというデータも報告されています。
おすすめの受診頻度

歯科医院でのクリーニングの受診頻度は、お口の状態によって異なりますが、一般的には3ヶ月に1回が目安です。

お口の状態が安定している方は3ヶ月~6ヶ月に1回です。歯周病のリスクが高い方や、磨き残しが多い方、喫煙されている方は1ヶ月~2ヶ月に1回になります。

セルフケアも完璧にできており、虫歯や歯周病のリスクがきわめて低い方は6ヶ月に1回になります。

PMTCと一般クリーニングの違い

一般クリーニングがターゲットにしているのは「歯石」であるのに対し、PMTCがターゲットにしているのは「バイオフィルム」や「着色(ステイン)」です。

一般的なクリーニングでは歯ぐきの炎症を抑える治療としての側面が強いですが、PMTCでは歯の表面をツルツルに磨き上げることで、汚れをつきにくくするという予防の側面が強い処置です。

PMTCと一般クリーニングの違い

予防に
特化した
クリーニング

PMTCの流れ

  1. 染め出し・ブラッシング指導

    染色液を使って歯垢の付着状態を確認し、患者様に合ったブラッシング方法をアドバイスします。

  2. 歯石除去

    専用の器具を用いて、歯の表面や歯ぐきの溝に付着した歯石を丁寧に除去します。

  3. 清掃・研磨

    専用ペーストとブラシを用いて歯の表面を清掃・研磨し、バイオフィルムや着色汚れを取り除きます。

  4. 歯間清掃

    デンタルフロスや歯間ブラシを用いて、歯と歯の間の汚れを丁寧に除去します。

  5. 高濃度フッ素塗布

    仕上げに高濃度フッ素を塗布し、歯の再石灰化を促進して虫歯への抵抗力を高めます。

よくある質問

クリーニング後に歯がしみることはありますか?
一時的に知覚過敏のような症状が出ることがあります。これは、歯石を除去することで、腫れていた歯ぐきが健康な状態に戻り、引き締まることによって歯の根元や象牙質が露出し、温度刺激が伝わりやすくなるためです。多くの場合は数日から1~2週間ほどで自然に治まります。
口臭が気になるのですが、クリーニングで改善できますか?
口臭の原因の8~9割はお口の中にあるといわれています。細菌の塊である歯垢やバイオフィルム、歯周ポケット内に溜まった膿や汚れを除去することで臭いの元を断つことができます。
保険のクリーニングと自費のPMTCはどちらを選べばいいですか?
「まずは歯ぐきの腫れや痛みを治したい」という方は保険のクリーニングがおすすめです。「病気を予防し、ツルツルの美しさを維持したい」という方には自費のPMTCがおすすめです。
歯が黒ずんでいるのは虫歯ですか?着色汚れとの違いは何ですか?
歯の黒ずみには、虫歯によるものと着色汚れ(ステイン)によるものがあります。着色汚れは、コーヒー・お茶・赤ワインなどの色素やタバコのヤニが歯の表面に沈着したもので、クリーニングで除去できます。
一方、虫歯による黒ずみは細菌が歯を溶かして変色したものであり、クリーニングでは除去できず、歯科医師による治療が必要です。気になる黒ずみがある場合は、自己判断せずに一度ご相談ください。